ファイト出来なかったクラブの私から


先日とあるYouTuberさんが、企業とコラボで進めていた視聴者参加型企画について動画でお話されていました。

 

このことについては引っかかっるものがありました。

 

彼のお友達の映画監督や俳優をされている方の動画を思い出したのです。

彼のお友達は動画内で、仕事を途中で放棄する人間を批判されていました。

 

映画や舞台はたくさんのスタッフや役者の方々の力により成り立っています。

 

そのため、役者の1人が途中降板するなどあれば多くの人が振り回され、作品に多大な影響を及ぼします。

その点においては、監督として、俳優として納得の意見だと感じていました。

 

では、今回の企業とのコラボ案件についてはどうでしょう?

映画の世界のお話と似ていませんか?

お友達の方が批判されていた女優さんが、途中降板された時の理由にも似ていますよね。

 

スタッフと自分の間で方向性に相違があったということでしょう。

 

確かに、とあるYouTuberさんが、このコラボ案件に対して、あまり乗り気でなかった理由や心情について、理解は出来ます。

 

始まる前から企業内容や料金設定に批判が集まり、過去の発言との矛盾も指摘されていましたからなおさらかと思います。

 

しかし、懸念があるならば、その時点で辞めておくなり、内容を変更するなりしておくのが得策だったと思います。

 

始まった後でやっぱり、、、というのはこの企画のために頑張ってきた参加者の方々の気持ちを踏みにじる結果になりかねません。

 

実際に怒りをあらわにしている参加者さんも居ました。切り替えて頑張りたいという方ももちろんいました。

 

中には自責思考で折り合いをつけている方もあり、見ていて心苦しいものがありました。

 

どんな理由であれ、関わる人たちに迷惑がかかることは避けられないということなのでしょう。

 

 

ここからは話が変わって、私が過去に仕事を途中放棄してしまったことについてお話させて頂きます。

 

実は私も以前仕事を途中で放棄した経験があったのです。

 

 

 

当時の職場からは業務の特性上、年度末までは働いて欲しいと言われていました。

 

年度末が1番の繁忙期というか、お客さんや従業員の士気を保つ必要があったためです。

 

しかしながら、12月頃から精神的に限界を感じ、体調不良に陥っていました。

 

会社の方針や業務体制にも疑問がありましたし、自分にとってはなかなかの激務でした。(もちろん続けている人もいますので、言い訳に過ぎないかもしれません)

毎日何とか仕事に向かってはいましたが、あと3ヶ月は耐えなければならないと思うと、途方もなく遠い道のりに感じました。

 

職場に相談したところで退職時期が早まることもないのは分かっていたので、退職代行も視野に入れ、今日で最後にする。と言い聞かせて何とか1日1日を過ごしました。そして、結局退職代行にはふみきれませんでした。自分が抜けることで、ダメージを背負う人達の顔が浮かんだからです。

 

しかし、結果としては1月末をもって退職する運びになりました。

時短勤務、少しの配置転換、ついにはアルバイト勤務に変更して週3回の出勤に。と会社側が可能な限りの措置をはかって延命を試みました。

 

それでもやはり、立っているだけで精一杯で、十分に業務をこなせず、強い疲労感で、休みの日も1日中起き上がれない状況になってしまいました。そのため、退職を早めざるを得なくなりました。

 

早くから体調不良も伝えていたうえで、休職の打診も無かった訳ですから、仕方ないじゃない!という方もいると思います。普通の仕事ならそれで納得出来たかもしれません。

 

しかし、業種の特性上かなり不適切なタイミングであり、人の夢や将来に関わる側面がありましたので、かなり心苦しさがありました。

 

表向きでは、残された方々に配慮し、詳しい理由や経緯の説明を控えての退職となりましたので、事実上仕事を途中放棄した形になりました。

 

ゴール目前で棄権してしまった仕事を、誰がどうやって埋め合わせしてくれたのかは未だに知りませんし、どんな問題が起きたのか、どんな結果になったのかも知りません。

 

見届けたかった気持ちもあり、今も何かある度に思い出して気がかりでなりません。

 

このようなことをしてしまった私に今回の件に対して意見する資格があるのかは分かりませんが、人の夢や将来に関わるという点で自分の経験と似た部分を感じ、可能であったなら、途中で放棄する形は何とかして回避して欲しかったと思いました。

 

ただし、これはご本人がお話されていたことが理由ならばの話です。

 

というのも、ここ最近このYouTuberさんに関連してコラボ相手の企業さんにとってマイナスな出来事があったからです。

 

仮にその事が本当の理由だったとしたら、その事は伏せて、話せることだけを動画にせざるを得ませんから、仕方ない部分もあると思います。

 

実際のことは分かりませんので、あまり詮索せず、ひとまずは思ったこと、思い出したことについてのみで書かせて頂きました。