ブラック労働をする人を分類してみた
ブラックな労働ってほとんどの人はやりたくないと思うのですが、そういった職場環境で働き続けている人は一定数居ます。
しかも、だいたい幾つかタイプがあって、そのどれかに当てはまっている人が多いんですよね。ということで、今回は働いていた職場での経験をもとに、ブラック労働をする人たちをタイプ別に分類して紹介してみたいと思います。
主なタイプは以下の4つになります。
タイプ① エンジョイ型
タイプ② 神経図太型
タイプ③ 自己犠牲型
タイプ④ やりがい信者型
まずは
タイプ①の「エンジョイ型」について説明していきます。
この人たちは、仕事自体を非常に楽しんでいるタイプの方々です。
結果が出ることが面白く、ゲーム感覚で作戦を考えてアレコレ動きまくります。
そのため、必然的に労働時間が長くなったり、仕事量が多くなったりしますが、それをあまり苦に感じません。
自分がやりたくてやっているので、
夢中になっていたらもうこんな時間!
みたいな感じなんでしょう。
もちろん彼らも全てが楽しい訳ではなく、会社のやり方や上司の発言に対して不平不満を言うこともありますが、不思議と退職を考える程の深刻さは感じていないようです。
このタイプの欠点としては、
○自分で全部やりたがる。
○前しか見ていない。
といったことが挙げられます。
仕事に夢中になり過ぎて妻子に逃げられた人を見たことがありますが、その人はまさにこのような感じでした。
知らず知らずのうちに自分や家族に計り知れない負荷がかかってしまうこともありますので要注意ですね。
ただ、
○本人は苦ではない。
○結果はそれなりに残す。
○会社にとって害が少ない。
という点で、ブラック向きであり、ベンチャーなどでも活躍出来そうなタイプに思います。
続いては、
タイプ②「神経図太型」です。
人の目を気にしないタイプで、何処に行っても比較的苦労しなさそうな方々です。
というのも、このタイプの方だと、どんな労働環境であっても本人に限ってはホワイトになるからなんです。
周りの人が忙しそうにしていても、時間になったら堂々とお弁当を広げてご飯を食べられる!
そんな強みがこのタイプにはあります。
○同調圧力に屈しない。
○ストレスを溜めない。
○疲れ果てるまでは働かない。
ということが自然と出来ているのがこのタイプの方々です。
ただ、この神経の図太さから、自分のミスで周りが奔走している中、当の本人は我関せずでマイペースに仕事している。みたいな方を見たことがあります。
後々紹介する「自己犠牲型」や「やりがい信者型」の方々からするといい迷惑にもなりかねませんが、このタイプの方々は長期間働いても潰れにくいので、クビにならない限りは安泰と言えます。
お次は
タイプ③「自己犠牲型」です。
このタイプは根が真面目で穏やか。叱ることが苦手なのが悩み。みたいな所謂「いい人」です。
いい人であるゆえ、頼まれた仕事をきちんとこなして周囲の期待にこたえようとします。
愚痴も少なく、一見献身的な人に見えますが、よくよく話を聞いてみると、言葉の節々から本当は辛いと感じていることや、我慢していることが伺えます。
さらに厄介なことに、このタイプの方が優秀な場合は、その人に仕事が集中し、あまり仕事ができるタイプではない場合は、かなりの確率でクラッシャー上司の攻撃の対象になります。
結果として退職に追い込まれた方も見たことがあり、余程体力に自信がない限りは長くは勤められないように思います。
ただ、性格故にやりがい搾取に遭いやすい業界に自ら志願して飛び込んでしまう方が多いのが現状なのではないかと思います。
ラストに紹介するのは、
タイプ④「やりがい信者型」です。
このタイプは企業がブラック化する原因の大部分を担っている本当に厄介な方々です。
やりがいの信者と化した彼らは
24時間365日仕事のことを考え、そんな仕事熱心な自分を誇りに持ち、やりがいを持って働く者こそが正義でそれ以外は悪だと考えています。
特に厄介なのは、同じような考えや働き方を周囲の人間にも求め、悪気なく洗脳してしまったり、潰してしまったりすることです。
やりがいへの深い信仰心や正義感から、
○お金のために働く人
○ワークライフバランスを大事にする人
○仕事で結果を出していない人
○ロジカルシンキングな人
をまるで正義のヒーローになったかの勢いで敵対視し、攻撃や指導を繰り返し、感情的になって叱責します。
実は自分自身もこのタイプの人と一緒に働き、その結果潰れた経験があります。
その時は半分洗脳されたような感じで、自分が悪いのだと思っていました。
しかし、後になってよくよく考えると、
その方は一人暮らしで、休みの日も常に仕事のことを考えて動き続けており、趣味や交友関係があったかというと甚だ疑問です。
その空虚さからは、宗教やマルチにハマる人間と似たものを感じ、やっぱり普通じゃなかった。と最近では思えるようになりました。
以上4タイプがブラックな労働環境で働くている人たちに多いタイプになります。
どうだったでしょうか?
何となく、
ブラックなのに何故やめない?
ブラック労働は何故無くならない?
といった世間一般の疑問の向こう側にあるものを感じて頂けたのではないでしょうか。
今後も今までの職場での経験など少しずつ語っていけたらと考えていますので、
よろしくお願いします!